「元気そうですね」
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たぶん、この言葉を言った人に悪気はないんやと思います。

むしろ気を遣ってくれているのかもしれません。

久しぶりに会った人が安心した顔で言ってくれることもあります。

でも、その言葉を聞いた瞬間に少しだけ胸が苦しくなることがあるんです。

私は高次脳機能障害があります。

見た目だけなら分からないと言われます。

普通に歩けるし、普通に話せるし、買い物にも行ける。

だから周りから見ると元気そうに見えるんやと思います。

でも実際は、毎日いろんなことと戦っています。

そのことが見えないからこそ、「元気そうですね」という言葉が時々しんどく感じるんです。

「元気そう」に見えるだけなんです

障害や病気というと、車いすや杖を想像する人も多いかもしれません。

もちろんそれも障害の一つです。

でも世の中には、見た目では分からない障害や病気もたくさんあります。

私たちは普通に見えます。

だからこそ理解されにくいんです。

外出しただけで疲れ切ってしまう。

人と話したあとに頭が働かなくなる。

予定を覚えるのが難しい。

集中力が続かない。

周りには見えなくても、本人の中では毎日必死なんです。

それでも人前では何とか笑顔を作ります。

頑張って普通に見えるようにしている人も多いと思います。

だから「元気そうですね」と言われると、

「頑張っている部分しか見えていないんやな」

と感じてしまうことがあります。

本当はしんどいと言えない

こんな会話をしたことはありませんか。

「元気そうやね」

「うん、まぁ、ぼちぼちやなぁ」

本当は違うんです。

本当はしんどい。

本当は疲れている。

本当は毎日不安もある。

でも、それを全部説明するのも大変なんです。

相手を困らせたくない。

心配をかけたくない。

せっかく声をかけてくれたのに空気を重くしたくない。

そんな気持ちから、

「まぁ大丈夫です」

「ぼちぼちです」

と言ってしまいます。

そして家に帰ってから、

「あの時、本当のこと言えへんかったな」

と思うこともあります。

無理して元気なふりをしてしまう。

それが習慣になっている人もいるかもしれません。

分かってほしいわけじゃない。でも少し知ってほしい

こういう話をすると、

「じゃあ何て言えばいいの?」

と思う人もいるかもしれません。

実は私たちも正解は分かりません。

ただ一つ言えるのは、

全部を理解してほしいわけではないんです。

同じ経験をしていない人が完全に理解するのは難しいと思います。

それでも、

「見えないところで大変なこともあるんやな」

そう思ってもらえるだけで救われることがあります。

障害があっても笑います。

冗談も言います。

出かけることもあります。

SNSに楽しい写真を載せることもあります。

でも、それだけで元気だと決めつけられると少し苦しい。

楽しい瞬間があることと、困りごとがないことは別なんです。

あなただけじゃありません

もしこの記事を読んでいるあなたが、

「元気そうですね」と言われてモヤモヤした経験があるなら、

それはあなただけではありません。

私もそうでした。

きっと同じように感じている人はたくさんいます。

見た目では分からない障害。

見た目では分からない病気。

見た目では分からないしんどさ。

そういうものを抱えながら生活している人は思っている以上に多いんです。

だから無理に元気なふりをしなくてもいいと思います。

言える相手がいるなら、

「実はちょっとしんどいねん」

そう話してみてもいいかもしれません。

もちろん無理に話さなくても大丈夫です。

まとめ

「元気そうですね」

その言葉に悪気はない。

それはちゃんと分かっています。

でも、見た目だけでは分からない苦しさを抱えている人にとっては、少しだけ心に引っかかる言葉になることがあります。

私たちは元気そうに見えるだけかもしれません。

笑っている日もあります。

楽しい日もあります。

でも、その裏側で必死に頑張っている日もあるんです。

だから今日この記事を読んで、

「そういう人もいるんやな」

と思ってもらえたら嬉しいです。

そして当事者の方には伝えたいんです。

「うん、まぁ、ぼちぼちやなぁ」

そう答えながら頑張っている人は、あなただけじゃありません。

少しずつでええんです。

自分のペースで生きていきましょう。