怠けているわけじゃない

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「集中力が続かないねん」

この言葉、何回心の中でつぶやいたか分かりません。

やらなあかんことは分かっている。

仕事もしたい。

頼まれたこともちゃんとやりたい。

頑張りたい気持ちはあるんです。

でも、頭がついてこない日があるんですよね。

周りから見たら座っているだけに見えるかもしれません。

ぼーっとしているように見えるかもしれません。

だけど本人の中では必死なんです。

今日はこの記事を読んでいるあなたに、そんな気持ちを少しだけ伝えられたらと思います。

集中したいのに集中できない

高次脳機能障害になってから、一番戸惑ったことのひとつが集中力でした。

以前なら普通にできていたことが続かない。

本を読んでも途中で内容が頭に入らなくなる。

仕事の資料を見ていても気が散る。

人の話を聞いていても途中で頭が疲れてしまう。

決して興味がないわけではありません。

やる気がないわけでもありません。

むしろ頑張ろうとしているんです。

それなのに気づけば意識が別のところへ行ってしまう。

そんな自分に何度も腹が立ちました。

「なんでできへんのやろ」

「昔はできてたのに」

そう思えば思うほど苦しくなるんです。

すぐ疲れてしまう自分が嫌になる

集中力の低下と一緒に感じるのが疲労です。

少し作業しただけで頭が重くなる。

人と話しただけでぐったりする。

外出しただけで何もできなくなる日もあります。

周りから見ると普通に見えるからこそ、この疲れは伝わりにくいんですよね。

「まだ昼やのに疲れたん?」

「そんなことで休むの?」

そんな言葉を言われたことがある人もいるかもしれません。

でも本人は本当にしんどいんです。

体力だけの問題ではありません。

頭を使うことそのものが大きな負担になることがあります。

だから頑張れば頑張るほど、あとで動けなくなることもあります。

それでも無理をしてしまう。

そして翌日もっとしんどくなる。

そんな繰り返しでした。

周囲からの誤解がつらい

一番つらいのは、やっぱり誤解かもしれません。

見た目では分からない。

だから「怠けている」と思われる。

仕事が遅いとやる気がないと思われる。

休憩が多いとサボっていると思われる。

本人は必死なのに、そう見てもらえないことがあります。

もちろん相手に悪気はないことも多いです。

見えないものは分からない。

それは仕方のないことかもしれません。

でも言われた側は結構傷つくんですよね。

自分でもできないことに悩んでいるのに、さらに否定されたような気持ちになる。

そうするとますます自信がなくなっていきます。

「自分は役に立たないんじゃないか」

「みんなに迷惑をかけているんじゃないか」

そんなことばかり考えてしまうこともありました。

一番厳しいのは自分自身かもしれない

周りからの言葉もつらいですが、実は一番厳しいのは自分自身だったりします。

昔の自分を知っているからです。

できていた頃の自分を覚えているからです。

だから比べてしまう。

「あの頃ならもっとできた」

「あの頃ならこんなミスしなかった」

そんなふうに考えてしまうんです。

でも現実は違います。

今の自分には今の自分なりのペースがあります。

それを頭では分かっていても、気持ちが追いつかないことがあります。

私も何度もありました。

悔しくて情けなくて、自分を責め続けたこともあります。

だけど責め続けても疲れるだけなんですよね。

できないことが急にできるようになるわけでもありません。

だから最近は少し考え方を変えるようになりました。

今日は30分集中できた。

今日は休憩を取りながら最後までやれた。

そんな小さなことを認めるようにしています。

以前の自分と比べるのではなく、昨日の自分と比べる。

それだけでも少し気持ちが楽になることがあります。

まとめ

集中力が続かない。

すぐ疲れる。

周囲から誤解される。

そして自分自身も責めてしまう。

高次脳機能障害のある人の中には、そんな毎日を過ごしている人も少なくありません。

だからもし今この記事を読んで、

「これ、自分のことや」

と思った人がいたら伝えたいです。

あなたは怠けているわけではありません。

頑張りたい気持ちがあるのに思うようにいかない。

それだけで十分しんどいことなんです。

無理に前向きになる必要もありません。

無理に頑張り続ける必要もありません。

少し休みながらでもいい。

自分のペースでもいい。

集中できる日もあれば、できない日もあります。

それでも一歩ずつ進んでいることに変わりはありません。

見た目だけでは分からない困りごとは確かにあります。

そして同じように悩んでいる人もいます。

あなただけじゃないんです。